フェイスブックにて
翌日アルハンナは、フェイスブックに新しいポストを投稿しました。彼女の身を心配している友人や家族に、現状に何が起こっているのかを伝えて、安心してもらおうと思ったのです。アルハンナは激しい腰痛の症状は続いているけど、妊娠自体に影響は及んでおらず、赤ちゃん共に心身健康であると、彼女の医者が告げた内容をポストで報告しました。またアルハンナは、ここ数週間の間に、ケオラが奇妙な行動を見せている事も書きました。この投稿を見た彼女の友人や家族は、すぐにコメントを寄せましたが、そのうちの多くは、ケオラの奇妙な行動についてコメントしてきました。その中にはケオラの本能を信じて、医師の元に戻るようにというコメントもありました。
ケオラの反応
愛犬ケオラは、大きくなったお腹を抱えるアルハンナに対して、どうして奇妙な反応をしていたのでしょうか?一体何を伝えようとしていたのでしょうか?通常、犬が起こす全ての行動には、必ず動機が存在します。なぜケオラは、アルハンナのお腹にそこまで固執したのでしょうか?当時のアルハンナは、ケオラの行動に対して、どうしたらいいか分かりませんでした。その反面、彼女の医者の言葉を無視したくありませんでした。しかし、その後も彼女の痛みは消えませんでした。きっとケオラは本当に何かを伝えようとしているのだ、と思い始めました。