緊急治療室
運び込まれた緊急治療室で、やっとアルハンナは意識を取り戻しました。今までの妊婦生活で起きた症状を、担当医師に詳しく説明しました。担当医師は、アルハンナの容態を徹底的に検査しました。一連のテストを行い、アルハンナの身体に強い痛みと虚脱を引き起こしている原因を調べました。何か身体に深刻な問題があるのか、それとも単に妊娠のストレスからなのか調べようとしました。みんな医師からの検査結果を、辛抱強く待ちました。結果的には愛犬ケオラが正しかったことが明らかになりました。一連のテストの結果、非常に悪いニュースを告げられました。
腎臓感染症
アルハンナの担当医者は、アルハンナが非常に悪い知らせを彼らに告げました。アルハンナは、非常にまれな二重腎感染症という病気を患わっていました。さらに、彼女のバイタルサインは非常に悪く、病院へ搬送されるのがもう一歩遅かったなら、アルハンナと彼女の赤ちゃんは助からなかったというのです。この話を聞いて、彼女は自分と、お腹に宿る胎児の生命の行方について、ひどく恐れ始めました。